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マグネットシステム

 自身の歯(天然歯根)が抜けたところには、代用となる人工の歯(義歯)を取り付けることになりますが、義歯の取り付けにマグネット(磁力)を使用して固定する治療が、マグネットアタッチメント(マグネットを使用した義歯)です。
マグネットアタッチメントマグネットアタッチメントには、残存している歯根を利用する方法と、インプラント治療に併せて利用する方法があります。
数々の利点を有しており、近年使用者が増えている治療方法です。

 1.マグネットアタッチメントの仕組み
 2.マグネットアタッチメントの利点
 3.歯根に適用した例
 4.インプラントと併用した例
 5.マグネットアタッチメントQ&A

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1.マグネットアタッチメントの仕組み

マグネットアタッチメント マグネットアタッチメントの仕組みは、義歯側に磁石本体を内蔵した「磁石構造体」、歯根あるいはインプラント側に「キーパー」という磁石により吸着されるステンレス板がそれぞれ組み込まれます。
「磁石構造体」と「キーパー」の磁力による吸着力により義歯を保持する仕組みです。

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2.マグネットアタッチメントの利点

 マグネットアタッチメントの使用には従来のクラスプ(金属バネ)を使用した義歯に比較して多くの利点があります。

側方の力が働いた時の支台歯への力の伝達の違い(1)支台歯に無理な力がかからず歯に優しい
 歯牙は、縦の力には比較的強いのですが、側方からの力に弱いものです。マグネットアタッチメントは、側方からの荷重に対する抵抗力が小さいため、支台歯に無理な力がかからず、歯に優しい維持装置と言えます。

(2)義歯の着脱が楽です
 クラスプ(金属バネ)のある義歯では、着脱の方向が大変なこともあります。マグネットアタッチメントでは、磁石の吸引力で所定の位置に収まりますので、着脱は容易です。

(3)審美性に優れる
 表面に出るクラスプ(金属バネ)がないので、審美性に優れています(すっきり、きれい)。

側方の力が働いた時の支台歯への力の伝達の違い(4)取り扱いが容易
 マグネットアタッチメントでは、義歯も歯台歯部も複雑な構造になることはないので、清掃やメンテナンスがより簡単になります。

(5)義歯特有の違和感が軽減します
 上顎義歯は、床面積を少なく出来ますので、義歯特有の装着時の違和感を軽減することが出来ます。

(6)費用を抑えられます
 多数の歯がない場合は、インプラントを多数埋入する必要がなく、費用を低く抑えられます。

(7)繰り返し使用が可能です
 マグネットアタッチメントの磁力は長期に安定した吸引力を維持するため、旧義歯から外したアタッチメントは繰り返し使用が可能です。口腔の変化にも対応できますし、再製作義歯にも使用できます。

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3.歯根に適用した例

 上顎に残った41|2歯根にマグネットアタッチメントを適用した事例です。

(1)治療前の上顎の状態(残存歯) (1)治療前、残っている歯は3本のみでした。
 この残存歯3本の歯根にマグネットアタッチメントを適用します。

(2)支台歯の形成が終了した状態 (2)3本の歯根に根面板を取り付けるための加工を施し支台歯とします。
写真は支台歯の形成が終了した状態です。

(3)支台歯に根面板の取り付けが終了した状態 (3)支台歯に根面板を取り付けます。
写真は支台歯に根面板の取り付けが終了した状態です。

(4)蝋義歯が完成 (4)根面板側が出来たところで義歯の製作に移ります。
根面板部を型取りをして義歯作製用模型を作り、咬合を再現しながら義歯の製作を進めます。
写真は蝋義歯が完成したところです。

(5)義歯が完成し、装着した状態 (5)義歯が完成、口腔内に装着します。
蝋義歯をもとに義歯の製作が進みます。微調整が施され義歯が完成します。
写真は完成した義歯が口腔内に装着された状態です。


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4.インプラントと併用した例

 下顎の5|5にマグネットアタッチメントを適用した事例です。

(1)初診時:クラスプが着いた義歯を使用 (1)この方は、クラスプが付いた義歯を使用していました。
4321|1234歯牙が残っており、|5の歯根が残っていました。義歯のクラスプは4|4にかけられ、患者さんは、支台歯への過度の負担が心配なことと、審美面と快適性の改善を望んでいました。

(2)右5インプラントと左5残根歯にマグネットアタッチメントを使用 (2)右は5|部にインプラントを埋入しマグネットアタッチメントを、左は|5の残根歯にマグネットアタッチメントをそれぞれ使用したパーシャルデンチャー(義歯)を作ることで、4|4への負担を減少、審美面と快適性の改善も図ることにしました。

左右5のX線写真 (写真左)5|のX線写真。リムーバブルキーパーがインプラントに接続されているの分かります。
(写真右)|5のX線写真。リムーバブルキーパー付きの根面板が接続されています。

(3)完成したマグネットアタッチメントによる義歯 (3)完成したマグネットアタッチメントを使用したパーシャルデンチャー(義歯)。
 レジンキャップとキーパーの間の隙間により、直接的に支台歯から義歯に加わる有害な側方の力を容易に予防することが出来ます。

(4)完成した義歯を口腔内に装着した状態 (4)完成したマグネットアタッチメントを使用したパーシャルデンチャー(義歯)を口腔内に装着した状態です。
義歯の安定性はとても良く、露出したクラスプもありませんので、見た目もきれいで、クラスプがかかっていた4|4の負荷も減少しました。。

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5.マグネットアタッチメントQ&A

 マグネットシステムについての?をQ&Aとしてまとめました。
更に疑問な点についてはお問い合わせください。 TEL 048-758-1571

 (1) 磁石の維持力低下の期間はどれくらいですか?
 (2) 義歯の着脱は容易ですか?
 (3) 磁力線の漏れの影響はないのですか?
 (4) マグネットアタッチメントを使用しているとMRI撮影の妨げになると聞きましたが?

Q:磁石の維持力低下の期間はどれくらいですか?

(1)磁石の維持力低下の期間はどれくらいですか? A:摩擦力に頼る他の維持装置は、長期間の使用によりいずれも金属疲労、変形、摩滅、破損等により漸次能力が低下します。マグネットアタッチメントの磁石の力は本質的に消耗するものではないため、維持力の低下はありません。特に最近の磁石は性能が向上しており、数十年単位でその性能が劣化しないとされています。

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Q:義歯の着脱は容易ですか?

A:マグネットアタッチメントのみの義歯は、患者さん自身が口腔内に挿入すると、アタッチメントの吸引力で自動的に所定の位置に収まっていきます。クラスプ義歯等に比較して格段に装着が楽で、確実です。また、外す場合も磁石の性質から支台歯に無理な力が働かないで外すことが出来ます。

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Q:磁力線の漏れの影響はないのですか?

(3)磁力線の漏れの影響はないのですか? A:岩嵜歯科医院で使用しているマグネットアタッチメント「マグフィットRX」は閉磁路構造ですので、右図のようにその表面から1mm程度離れた位置での磁力は0.01T程度と小さいものです。安全基準として一般的に使われている米国の定常磁場での基準(暫定)がありますが、それによると0.02T以下と定められています。マグネットアタッチメント(マグフィットRX)の漏れ磁力は十分に小さいものですので、安心してご使用いただけます。

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Q:マグネットアタッチメントを使用しているとMRI撮影の妨げになると聞きましたが?

(4)マグネットアタッチメントを使用しているとMRI撮影の妨げになると聞きましたが? A:マグネットアタッチメントはMRI撮影に影響を及ぼしますが、MRI撮影する部位により必ずしも影響があるというわけではありません。
MRI撮影することがわかりましたら、担当医師にマグネットアタッチメントを使用していることを事前に伝え、対処することができます。
また、岩崎歯科医院と担当医師で直接話し合い、対処方法を決めることも出来ます。
右のようなカードも用意していますので、詳しい状況を医師に伝えて、ご相談ください。

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